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今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしいプロバイオティクスの本

商品説明
プロバイオティクスは、人体へ有益に働く生きた微生物およびそれらを含む食品のこと。
腸内細菌叢が健康に及ぼす影響など科学根拠に基づいた情報を下地に、プロバイオティクスの実体を絵とき紹介する。
病気になりにくい体づくりに向けてプロバイオティクスが果たす役割ほか、開発の方向や製品用途の広がり、安全・安心への保証などの話題に迫る。

-目次-
第1章
プロバイオティクスとは?
1 メチニコフに始まるプロバイオティクスの概念 「ノーベル賞科学者による晩年の提唱」
2 プロバイオティクスを一般大衆に広めた代田稔 「代田イズムの提唱」
3 変遷してきたプロバイオティクスの定義 「最新はISAPP定義」
4 プレバイオティクスとシンバイオティクス 「プロバイオティクスを補う新たな概念」
5 プロバイオティクスの基本要件 「最も大事なのは安全性」
6 プロバイオティクスと発酵食品との差異 「プロバイオティクスは基本的に菌そのもの」
7 発酵乳料の成分規格 「国内および国際的な基準がある」
8 保健機能食品制度 「トクホと機能性表示食品」
9 世界的に見たプロバイオティクスの規格 「国により異なる食品規格」

第2章
プロバイオティクスの保健作用
10 腸内フローラとは? 「最も大きなプロバイオティクスの作用点」
11 治療から未病の予防へ 「プロバイオティクス作用の基本」
12 健常児における腸内細菌叢の改善作用 「通過菌の作用の特徴が表れている」
13 新生児や小児外科の合併症予防 「安全なビフィズス菌の利用」
14 高齢者における合併症の予防 「施設スタッフにも有効」
15 感染性下痢症とプロバイオティクス 「O157の予防に有効」
16 急性下痢症に対する大規模臨床試験 「適確な試験計画が肝要」
17 臨床研究の方法 「プラセボ対照二重盲検試験、疫学試験」
18 アレルギー疾患の予防 「母子間の有効性伝播」
19 メンタルヘルスと腸内細菌叢 「サイコバイオティクス」
20 機能性消化管障害の症状を軽減する 「IBSの臨床ガイドラインで推奨」
21 炎症性腸疾患に対する有効性 「プロバイオティクス・便微生物移植による症状軽減」
22 代謝性疾患の予防 「増加しているNAFLD」

第3章
プロバイオティクスの作用メカニズム
23 プロバイオティクスを支える科学技術 「特徴的なマルチオミクス研究」
24 有機酸とは? 「プロバイオティクスの機能を支える」
25 腸内の有機酸産生 「有効性を支える主要メカニズム」
26 プロバイオティクスによる免疫調節 「まずは免疫の基本とは?」
27 生体防御論 「プロバイオティクスによる免疫調節の理解」
28 腸内細菌によるがん免疫の修飾 「バクテリアルトランスロケーション」
29 免疫チェックポイント阻害剤 「腸内細菌も関与する?」
30 訓練免疫の可能性 「自然免疫の活性化」
31 抗菌物質の産生促進 「デフェンシン~広がるポテンシャル」
32 腸管バリアと代謝性内毒素血症 「さまざまな疾患誘導の基点」
33 シンバイオティクスによる合併症予防 「消化器外科領域における有効性」
34 腸管バリアの強化 「代謝性内毒素血症に対する防御」
35 効果的な摂取量とは? 「通過菌の腸内密度が重要?」

第4章
プロバイオティクスの代表的な微生物
36 プロバイオティクスの菌種と菌株 「世界的に多様」
37 プロバイオティクスのパイオニア 「L.caseiシロタ株」
38 乳酸菌L.rhamnosus GG 「最も学術報告が多い」
39 ビフィズス菌とは? 「母子間の垂直伝播もある」
40 ビフィズス菌の高いポテンシャル 「腸内最優勢の有用菌」
41 大腸菌 「プロバイオティクスになるの?」
42 芽胞生成菌 「優れた安定性」

第5章
次世代プロバイオティクスの可能性
43 フェカリバクテリウムは長寿菌? 「Faecalibacterium prautsnizttii」
44 アカマンシアは痩せ菌? 「Akkermansia muciniphila」
45 バクテロイドータ門 「腸内最優勢のグラム陰性菌」
46 運動による腸内フローラの改善 「VeillonellaやMegamonasの可能性」
47 エクオールとは? 「植物エストロジェンの知られざる効果」
48 腸内イソフラボン代謝 「人により異なる代謝プロセス」
49 エクオール産生菌の分離 「克服すべき培養困難性」
50 膣内の常在微生物叢 「大事な乳酸桿菌」
51 膣内常在乳酸桿菌の主役 「L.crispatus」
52 腸内未分離菌(未知菌)の可能性 「まだまだ可能性あり」
53 便微生物移植の可能性 「次世代プロバイオティクスの期待大」
54 安全性の担保 「プロバイオティクスの二面性には要注意」
55 発酵食品由来の複合微生物系 「複合プロバイオティクス?」

第6章
プロバイオティクスの課題と今後
56 responderとnon-responder 「ポイントは作用メカニズム」
57 菌種か菌株か? 「系統的な有効性評価」
58 適切な効果量とは? 「どのくらいの効き目が妥当なのか」
59 腸内フローラを生かす食生活 「多様な食物繊維」
60 プレバイオティクス 「各種オリゴ糖+アルファ」
61 伴侶動物 「健康増進への期待→ポテンシャル大」
62 産業動物(牛、豚、養鶏) 「抗菌剤の代替が必要」
63 プロバイオティクスの作用点 「有効なバイオマーカーとは?」
64 腸内細菌による薬物代謝の新展開 「マルチオミクス研究の真骨頂」
65 食品機能に関する規制 「効果的な対応法は?」

【コラム】
●国際生命科学研究機構(ILSI)
●大規模臨床試験の“implementation”
●生体防御システムの破綻による内在性感染の誘導
●北里柴三郎と嫌気培養
●未知菌分離の新規コンセプト
●研究の進め方~基本は人間?
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